カテゴリー: SwanRiver

  • 白鳥の様子

    白鳥の様子

     広瀬川にいる白鳥がどんな様子なのかというとこんな感じ。

     さらに寄ってみると…

     11月の下旬の時点でこのあたりには18羽の集団がいた。少し下流に5羽おり、全部で23羽。

     クチバシの特徴からしてオオハクチョウ。

  • 広瀬川の白鳥の話②

    河岸段丘

     広瀬川は仙台市街に入ってしばらく蛇行を繰り返す。
     仙台の街は4段階にわたる河岸段丘の上にある。市街地の中心部はだいたい一番下から2段目と、その次の下から3番目の段の上にある。もちろんこの河岸段丘を作りあげたのは広瀬川である。
     仙台市中心部も仙台駅も裁判所も、移動していても高低差を感じないが、全部同じ「下から2段目」の段の上にあるためである。しかし裁判所の南側の門を出ると視界が開けて、広瀬川がはるか下の方に見える。
     裁判所から南側の視界が開けるのは、裁判所がちょうど段丘と段丘の間の崖のふちに建っているからである。裁判所から河川敷にある評定河原(ひょうじょうがわら)と呼ばれるエリアの野球場やテニスコートに行くにはこの崖を下りていかなければならない。
     評定河原から広瀬川を右岸側へ渡ると伊達政宗が祀られている瑞鳳殿の入り口があり、このあたりは霊屋下(おたまやした)と呼ばれる。評定河原と霊屋下は広瀬川とだいたい同じ高さにあり、河岸段丘の一番下の段になる。

    淵と瀬

     愛宕橋の手前までの広瀬川は蛇行を繰り返しているために、自然に淵と瀬が作られる。
     流れのカーブがいちばんきついところは川底が削られて水深が深くなり、淵になる。淵から次のカーブに行くまでは瀬になる。瀬は水深が浅く、石や岩が露出する。
     河岸段丘を作り出した広瀬川の中流域ではこのように淵と瀬が繰り返す流れ方となっているが、中流域ではあまり白鳥を見かけない。
     淵であれ瀬であれ、中流域は流れが早いので白鳥がのんびり過ごすには向いていないのかも知れない。
     評定河原と霊屋下を過ぎてもしばらく広瀬川は蛇行を繰り返すが、愛宕橋から流れはまっすぐになり、川幅も広くなっていく。おそらくはこのあたりから水害対策のために人工的に開削していったのだろう。
     下流に進むに連れて、普通の都市河川と同様に、川幅はどんどん広くなり水量も増え、かつ流れも穏やかになっていくが、こちらもあまり白鳥は見かけない。

    程よい水深と程よい流れ
     白鳥を見かけるのは愛宕橋から広瀬橋までの区間で、距離にして1キロ半くらい。その上流も下流にもいないということはこのエリアが越冬するに都合がいいということか。
     水深でいうと、このあたりはそれほど水深はなさそうに見える。深いところでも1メートルくらいで、だいたい数10センチというところか。白鳥は通常は水の上に浮かんで脚で漕いで進んでいるが、ときどき脚がつく川の真ん中で立っていることもある。

  • 川の青そらのあをにも染まずただよふ

    川の青そらのあをにも染まずただよふ

     白鳥の話① 今年もやってきた

     先週か先々週あたりには飛来していたのだと思うけど、今日ようやく今年初めて広瀬川で白鳥を見た。
     宮城県は渡り鳥にとって格好の越冬地らしく、毎年ものすごい数のガン・カモがやって来る。県の北部の伊豆沼とかが有名で、ラムサール条約にも登録されている。日本に来るガン・カモの8割が伊豆沼近辺に来るそうだからよほど居心地がいいのだろう。
     ガン・カモだけでなく白鳥もやって来る。昼間に県北を新幹線で通過したり、車で走っていると、刈り取りの終わった田んぼの中に白い何かがたくさんいて、何かをついばんでいるのが見える。群れで飛んでいることもある。それも結構な数がいる。
     東京から引っ越したばかりのころに、県北の登米市(とめし)の迫川(はさまがわ)のあたりを車で走っていて、橋を渡るとき白鳥がたくさんいるのを見かけ、びっくりして、「おおすげー。白鳥がおる。」と思ってわざわざ土手に車を停めて写真をたくさん撮った記憶がある。
     ところが宮城県では白鳥はめずらしくもなんともないようで、迫川だけでなくあちこちに普通にいるらしい。

     しかも仙台市内の、広瀬川にもいる。 
     広瀬川はごくごく普通の都市河川で、護岸と河川敷が完全に整備され、どこの街にもあるように河川空間では散歩やランニングしたり、自転車で走ったりできるし、下流の河川敷が広いところには野球のグラウンドなどもある(さすがにゴルフ場はない)。
     そのような都市の一画を構成する広瀬川に白鳥がやって来る。
     広瀬川に来る白鳥はシベリアのツンドラ地帯から来ているのだそうだ。ガン・カモだけでなく白鳥もかなりの数の個体がシベリアから日本にやってきて、県北の一大越冬地である伊豆沼周辺に来るのだろう。
     伊豆沼から仙台はだいたい40キロくらい離れているのだが、伊豆沼ではなく広瀬川を越冬地とする集団もいる。伊豆沼をねぐらとして、広瀬川まで遠征して、また戻っているようには見えない。昼間に移動しているのを見たことがないし、夜も何となくいるような気配がする。

     広瀬川では広瀬橋から宮沢橋あたりが、白鳥が越冬するスポットのひとつとなっている。仙台駅から地下鉄で3つめの河原町駅からすぐのところに割とたくさんいる。
     単に知らなかっただけで昔からいるのか、最近になって来るようになったのかはわからない。広瀬川の白鳥についての公的な統計だとか観測だとかの記録や数値はないらしい。となると単なる一市民の勝手な体感によれば、去年一昨年は、かなり増えていた。さて今年はどうなるやら。