直前になって「もしかしたら行けなくなるかも」という事態になり、キャンセル料がどうなるか調べるような状況だったので、いざ現地に行ってあれをしてこれやって、の予約もろくにしていなかった。
2日目の夜の居酒屋以外の予約をしていなかったので、那覇空港で宮古島行きの飛行機を待っている間に2日目のシュノーケリングのツアーと、3日目の体験ダイビングを予約。
このツアーの売りは「ウミガメが見れる」というもの。かなりの確率で遭遇できる、ということになっている。YouTubeの各種動画によると宮古島でウミガメを見ることができるシュノーケリングのスポットは新城(あらぐすく)、シギラとわいわいビーチとのこと。そう言われてもそれぞれが島のどこにあるかわからない。そもそも、まともに予定を立てていなくてレンタカーすら借りていない。
今回お願いしたツアーはホテルまでお迎えに来てくれるということでとてもお気楽。水着さえ用意すれば、ライジャケからマスクからフィンからすべて用意してくれる。すばらしい。横着は金で買える。
前日に宮古島に到着した時から西よりの北風がずっと吹いていたが、2日目はさらに風が強くなる。体感では6、7m/sというところ。そこそこの風が吹いている。ちゃんとできるのかとガイドに確認したところ問題ない、シギラに向かうとのこと。シギラは島の南岸にある、有名な巨大リゾート施設があるあたり。なるほど南岸なら風裏になるということか。ホテルからは車で20、30分程度移動する。
前日のフライトは下地島に降りたので、宮古島に到着して以来、海とサトウキビ畑以外の何かをほとんど見ていない。シギラに向かう道中もやはり海とサトウキビ畑以外はない。まるで瀬底島のような感じ。
とはいえシギラに近づくと集落を通過する。ようやく人家や街並みを見る。有名な「まもるくん」も1体発見する。このまもるくんは宮古島に22体いる、と島唄ライブでMCで言っていた。本当なのかネタなのかわからないが。
シギラのリゾートホテルに隣接して小さめのビーチがあり、その先が岩場になっている。沖合に防波堤のような岩礁があり、ビーチからその防波堤までの海域がいい感じに波のない穏やかなエリアになっている。しかも風裏、あれだけ強風が吹いているのに、うそのように風もない。
ライジャケ、マスク、フィンを確認する。ガイドがひとりひとり念入りにチェックする。股の間を通して身体の前と後ろをつなぐようなベルトもちゃんとつけよと指示がある。なるほど確かにライジャケはいい加減につけてると海に落ちた時に意外と簡単にすぽっと抜けてしまう。徹底して安全確認せよということ。事業者としてとても賢明だ。
そろりそろりと岸壁から階段を下りて海に入る。そして岸壁から10mも行かないうちにいきなりカメと遭遇。

甲羅の長さが80センチくらいの小さめのカメだったのでタイマイかと思ったら、後で調べたらアオウミガメだった。人に慣れてるのか無関心なのか、あるいはあきらめているのか、割と平気で餌をついばみ、目の前を泳いで行く。
ひととおりカメを見分して、ツアーの残りは防波堤の内側の穏やかなエリア内をめぐる。おそらくスポットが決まっているのであろう、都度ガイドが、お約束のカクレクマノミがいるところとか、あとは名前はわからないけど白黒のクマノミがいるところとかを教えてくれる。

ガイドはツアー参加者を案内し、見どころを伝え(ここにクマノミがいます!、など)、潜っていってめずらしい生き物の動画を撮り、さらにはツアー参加者にアングルを決めてカメラに向かって泳ぐよう指示して動画を撮って、となかなか忙しい。
後になって、どうやら宮古島ではウミガメはそんなにはめずらしくないのではないかと考えるに至ったが、海に入ってすぐにウミガメを見ることができて素朴に驚いた。いや普通はウミガメなんて見ないでしょう。本土に住んでれば。
ツアー業者があれだけ自信をもって「遭遇率100%!」みたいな営業をしているというのは、新城にしろシギラにしろ、ツアー客を連れて行きやすい海域をテリトリーとしている個体がいるので、行けば見れる、ということなのではないか。
その個体たちにとって、入れ代わり立ち代わり人間がやって来てはわあわあ騒ぐのがストレスになっていないといいのだが。

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