ダイビングのCカードを取ったのは2006年(もちろんオープンウォーター)。東京から仙台に引越する間際に、ハワイに行って取ってきた。仙台に移ってからダイビングに行くだろうな、という見込みで。
しかし仙台に来たものの、ダイビングをするような人は周りに誰もいない。新しく始まった仕事が忙しかったというのもあるし、せっかくハワイまで行って取ってきたライセンスは全く活用されないまま時間が経過。
しかし8年経過したところで、たまたまダイビング関係の仕事をしておられるお客さんよりお誘いを受け、一緒にサイパンに行くことになり、8年経ってようやくダイビングを再開、というより開始した。
8年間何もしていないので当然何も覚えていない。リフレッシュどころか、ラウラウビーチで、講習を受け直すようにいちからやり直し。マスククリアもやったような気がする。
おっかなびっくりで再開いや開始したダイビングはとても面白く、すっかり気に入って、調子に乗って「50本潜ったらアドバンスドを取る」などと豪語していた。
その後3シーズンはサイパンと沖縄、1回だけ伊豆のIPOで潜る。しかし諸般の事情により、その3シーズンで終わってしまう。結局この間に潜ったのは47本。
最後にサイパンで潜ったのは2016年の4月。もうこのままダイビングすることないのかな、と諦めかけていたところに、今回宮古島に行くことに。
オンラインのエージェントで海亀シュノーケリングを探すついでに、「体験ダイビング」も探す。10年もインターバルがあるので、ダイビングの作法も手順もまったく覚えていない。またいちから教えてもらうつもりで体験ダイビングの予約をする。
宮古島に来た日からすでに北風が強めだったのが、2日目、3日目とどんどん風が強くなる。海亀シュノーケリングの2日目も結構な風だったが、3日目はさらに強風になる。ホテル自慢の屋上のサンセットプールも「Closed」となる。
確かにダイビングは潜ってしまえば海上の風は問題ないとはいえ本当にできるのかと心配していたが、ガイドはまったく気にしていない様子。平良港を出た瞬間から海は結構な荒れ模様だが、ボートは構わず伊良部大橋のほうに向かって進む。
1.5mから2mはありそうな波の上を、一切の手加減も躊躇もなく突き進む。当然上下に激しくバウンドしながら進む。キャビンのない、トラックで言うと平ボディみたいなボートなので容赦なく海水が降り注ぎ、ずぶ濡れになる。
伊良部大橋をくぐり、下地島の南岸近くまで来るといつの間にか波はなくなり、上下のバウンドもしなくなる。そうしておそらく西岸あたりの入江のようなところに入る。海はうそのように静かになる。北風のせいで他に行けるところがないためか、ダイビングやシュノーケリングのボートがたくさん停泊している。海上にはシュノーケリングをしている団体がいくつもいる。

10年前に47本潜っていた、という話をしたらガイドは、「じゃあ大丈夫ですね」といった感じで、機材のセッティングはしてくれたがあとはだいたい放置される。手取り足取りだった海亀シュノーケリングとは違う。
当たり前のようにバックロールで、と言われ一瞬びびる。サイパンでいちどバックロールでエントリした瞬間にレギが外れて痛い目にあったが、その恐怖と教訓はカラダが覚えているようで、忘れずにレギとマスクのバンドを手で押さえて、無事エントリする。
海面ではじたばたするが、ガイドの「下に行けば落ち着きますから」の言葉どおり、BCの空気を抜いて潜行し、海底についてしまえば、だんだんと落ち着いてくる。10年ぶりのダイビング。10年ぶりの非日常体験。すばらしい。

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